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平和な日本実現しよう!!

― 平和・くらし・ジェンダー平等 つれもていこう! ―

 9月28~29日、和歌山県民文化会館、和歌山城ホール等において第69回日本母親大会が開催されました。全国から現地に9,000人、オンライン参加も含めると11,200人が参加し、宮前支部から4名とオンライン3名が参加しました。

 オープニングは紀の川市の障がい者就労支援B型事業所のチンドン楽団『トンカラポンガ』の歌と踊りのパフォーマンス。関西を中心にイベントやお祭りに参加し、地域に溶け込んで活動しているとのこと。障害を隠さず、お茶目で楽しいパフォーマンスに会場が盛り上がりました。障がい者支援のあり方としても興味深く関心しました。

 記念講演は「第5福竜丸、みんなの船 ~ビキニ水爆実験70年、世界のヒバクシャとともに核兵器なき地球を~」と題して安田和也さんの講演を聞きました。ビキニ事件をきっかけに1955年6月に第1回母親大会が東京で開かれたこと。第5福竜丸は77年前に和歌山県串本で作られた船であり、エンジンが和歌山の海から引き揚げられたとのことで和歌山とは深いつながりがある。ビキニ水爆実験(ブラボー)は広島原爆の1千倍の威力を持ち『死の灰』は黒潮にのって太平洋からインド洋にかけて、海も空も島々も放射能で汚染した。日本のマグロ漁船の被害は992隻(乗組員約2万人)に及び、和歌山県でも30隻が被災した。アメリカは日本政府に200万ドルの慰謝料のみ、第5福竜丸の乗組員の医療費と見舞金、廃棄マグロの補償に当てられたが、他のすべての漁船の乗組員には未だ健康被害の調査も、謝罪も補償もされず放置されている。高知地裁や東京地裁では訴訟がたたかわれている。

 それ以降の核実験の実態、イギリス、フランス、中国、アメリカなどで地球上に放射能が拡散している。残った放射性物質をどうするかも決まっていない。核兵器禁止条約で核をなくすしかない。映画「第5福竜丸」を見てほしい。第5福竜丸に会いに来てほしいと結んだ。

 あらためて知ることが多く、このままいけば人類滅亡の危機、戦争なんかしている場合ではない。平和、安全・安心な暮らしのため、みんなで助け合っていこう。(つれもていこう。)


 午後は「ジェンダー平等」分科会に参加しました。90名の参加、日本婦人団体連合会(婦団連)会長の柴田真佐子さんの報告と参加者からの発言。離婚後共同親権の問題、職場での女性差別、賃金格差、米兵による少女暴行事件の数々、ジェンダー格差指数、選択的夫婦別姓制度、慰安婦問題等を身近な事件、情報をもとに次々と参加者から発言、女性差別撤廃条約における日本政府の対応(国連1985年日本も批准したが国会で審議しない)。未だ日本社会の中にジェンダーバイヤスが根強く残っている。(自分たちの中にもあると自覚)10月にジュネーブで国連女性差別撤廃委員会の第9次日本報告審議が行われるとのこと。この委員会から再三勧告されている議定書の批准と選択的夫婦別姓制度を実現させるチャンス。柴田さんはジュネーブに行って訴えると、参加者の意見を16項目にまとめて確認事項としました。女性差別は根が深く、もっと丁寧に学ばなければと痛感しました。

                        (ピーチ班 会員)